【インド】ベジ・ノンベジ問題

 

 ジークジオン!

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当初の予定とは変わって、中央アジアの次はインドに来ました。その詳しい経緯はまた別の機会に。

 

で、インドではずっとビリヤニ喰ってました。ビリヤニとはインド式炊き込みご飯みたいな料理。このビリヤニは大体どこの食堂でもあるしハズレが無いんで昼に晩にと重宝してました。ただ右の頬の裏に口内炎が出来て、辛いの食べるとそれがツラい今日この頃です。

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岐阜から東京まで歩いた話04

 

 

(前回の続き↑)

 

芦ノ湖にやる気は沈み、気温もテンションも低いまま、首を垂れながら僕はそば屋を出ました。

 

箱根駅伝かぁ。。。」

 

大学生活の全てを掛けた男たちが走り抜ける箱根路を、心の余裕とやる気の欠けた僕が行くことは出来るのでしょうか。途中で尽き果てようとも、どっちにしたって少なくとも小田原まで行く必要があるのです。箱根駅伝でいうなら6区を歩き切らなくてはいけないのです。

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岐阜から東京まで歩いた話03

 

 

(前回↑の続き)

 

2月22日。やっと、箱根を越えます。

 

三島駅から小田原駅の34.4キロ。最高地点は854メートルの峠道です。

 

例によって夜明け前に電車に乗り、6時過ぎの三島駅から歩き始めます。

 

ここに来て僕は過去最高のモチベーションです。箱根を越えることはこの行軍の最大の目的で、山の上には夢にまで見たあの「箱根」があり、山の向こうは僕の慣れ親しんだ関東地方が待っています。僕は思いました。「峠さえ超えれば、下りしかないし、神奈川だしもう殆ど終わりだべ」

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【タジキスタン】世界の屋根と自転車素人#02 「到着前の語り」

 

(前回↑の続き)

 

不意に目を覚ますと、飛行機はひたすらに乾燥した山々の上を行っていた。窓からの景色はあまりに変化しないので、飛行機がどれほど進んだのかは見当も付かずに僕はまた眠ってしまった。

 

言わせていただくと、

ところで、タジキスタンと聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか。この旅を計画するにあたって僕はこのことについて考えてみた。

 

・・・何も思い浮かばなかった。

強いて挙げるなら、サッカーW杯の予選で日本に8―0で負けていたのを思い出したぐらいだ。かといってタジキスタンについて調べ始めたところで、この状態はそれほど変わらなかった。なにしろ情報が少ない。あの「地球の歩き方」でタジキスタンが取り扱われているのはわずか3ページで、ネット上の旅行情報も少ない。情報があったとしても、それは百戦錬磨の玄人バックパッカーと海千山千の玄人チャリダーのブログばかり。正直、参考にならない、できない、したくない。

更に言わせていただくと、そんな経験豊富な彼らのブログですら口を揃えて「タジキスタンは面倒臭いのに、見どころが無い」と言うもんだからタジキスタンに対する心証はこの時点でかなり悪かった。 

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【タジキスタン】世界の屋根と自転車素人#01「名残を残す」

朝の7時である。機体は旅客を満載し、砂交じりで霞んだ空を進む。多くを漢字と漢民族に占められた機内に中央アジアの情緒はほとんど無いけれど、僕の右隣に座る中年の女性の目鼻立ちにははっきりと強弱があり、そして、極彩色のひときわ目立つ民族衣装を着ている。異文化に行くんだ、と思った。一方で、左隣に座る相棒、海老名クンは座席に深く腰掛けて舟を漕ぎ、僕と同じメリハリのない顔をゆらゆら上下に揺らす。徒労感が否めない。しかし、かくいう僕も疲労困憊だった。

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